飛騨の暮らしと健康だより~久美愛メディカル通信~

2026年2月

vol.2

いつまでも元気に口から食べる! 久美愛厚生病院の取り組みの紹介

「ベッドから起きている状態の時間が長いと高齢者の食べる機能は良い傾向にある」 これは2022年に東京医科歯科大学が報告し、「高齢者はその介護状態に関わらず、4時間以上ベッドから起きていると食べる機能が保たれる」と、その効果が示されました。

また「6時間以上ベッドから起きている高齢者は意識がはっきりしている状態も保たれ、噛んで食べることが必要となる一般食に近い食事を摂る率が高かった」とあり、起きて活動することは意識状態や噛む力にも良い影響を及ぼす事が分かってきました。

そこで久美愛厚生病院でもベッドから離れ、起きる時間を長くする取り組みを強化し、実践してきました。

具体的には入院中の積極的なリハビリに加え、起きることの有効性を看護師にも理解してもらい、病棟での取り組みを進めています。その一環として病室ではなく共有のくつろぎ空間で皆と一緒に食事をとる事や、レクリエーションなどを行っています。

また医師にもその効果を説明し、食べる機能のリハビリ処方をどんどん出して頂くよう依頼しました。

現在、医師からのリハビリの処方が徐々に増え、取り組みの効果を実感しています。

要介護高齢者は口から食べることの障害を伴うことが多いのですが、起きることを促すこと自体が食べる機能の改善に繋がるというのは、シンプルでとても効率の良いことです。

今後も病院全体で取り組みを継続し、患者様の食べる機能の改善に向けて取り組み続けたいと思います。

ご家庭でもぜひ起きている状態を長くし、口から食べることの喜びを継続して頂きたいと思います。

この記事を書いた人

リハビリテーション科技師長補佐 言語聴覚士

田宮 久史

所属

飛騨医療センター 久美愛厚生病院