外科

概要と実績

<外科で対象としている疾患>

消化器および腹部の疾患

悪性疾患 (がん治療): 胃がん、大腸がん、肝臓がん、食道がん、胆嚢がん、膵臓がんなど
良性疾患: 小児および成人の鼠径ヘルニア、肛門・骨盤底疾患、胆石症、総胆管結石など
急性腹症: 虫垂炎、腸閉塞、消化管穿孔による腹膜炎、急性胆嚢炎など
乳腺、内分泌疾患: 乳がん、甲状腺がんなど
胸部疾患: 自然気胸、肺癌
血管外科疾患: 腹部大動脈瘤、下肢血行障害、下肢静脈瘤など
その他: 外傷、体表腫瘍など

 

診療内容
1.がん治療

 当院は頻度の高い胃がん、大腸がん、乳がんはもちろんのこと、頻度の低い他のがんにおいてもガイドラインに基づいた標準手術を行っております。加えて、術後の再発予防や再発治療のために、抗がん剤治療、分子標的治療、ホルモン剤治療も継続して行っています。早期から中等度の胃がん、大腸がんでは、既往温存を重視した腹腔鏡手術を主に行っています。腹腔鏡手術は、出血量が少ない、傷が小さいため痛みが少ない、手術のほとんどを腹腔内操作で行うため術後の回復が早い、などの利点を持つ優れた手術方法と考えています。また、肝転移などの再発を来たした大腸がんであっても、化学療法を駆使して転移巣を小さくした上で手術を行うなど、根治に向けた集学的治療を行っています。乳がんでは、術後の ”美しさ” を重視した乳房部分切除やセンチネルリンパ節生検により、可能な限り縮小手術を行っています。また、全摘が必要な患者様で乳房再建を希望される方には、岐阜大学形成外科と協力して対応しています。


2.鼠経ヘルニア
鼠径 (そけい) ヘルニア

 消化器外科で一番多い手術、それは「脱腸」です。脱腸の正式名は「鼠径ヘルニア」といいます。本来腹筋の内側に収まっているはずの内臓が筋肉の隙間から飛び出してしまう疾患です。治す方法は手術しかありません。近年、下の図のように腹腔鏡を使ってお腹の内側から修復する手術が普及しています。当院でも「腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術」を導入しています。この方法はお腹の中からヘルニアの穴を診断しますので、確実な修復ができ再発の危険性も少なくなります。 お腹の内側からの手術なので神経や血管の損傷が少なく、術後神経痛が少ないと言われています。全身麻酔で約 1 時間前後の手術です。
  下腹部や足の付け根がぷくっと膨らんで気になる方は、ぜひ一度診察にいらして下さい。

 


3.痔疾患

 非常によくある疾患ですが、人知れず悩んでいる方が多く、勇気を持って病院にいっても相手にされないことが多い疾患です。当院では、痔核  (イボ痔)  の治療を真剣に行なっています。イボ痔の治療は ① 薬、② 硬化療法 (注射で痔核を固める: ALTA) 、③ 切除とあります。当院ではいずれも行なっており、あなたに最適な治療を選択します。当院には、痔核硬化療法施行医が在籍しており、年間 40 件程度の肛門疾患の手術を行なっています。

4.急性腹症

 急性腹症とは、急激に発症し、激しい腹痛を伴う数多くの疾患の総称です。多くは急性胃腸炎といった良性疾患ですが、消化管穿孔や絞扼性腸閉塞 (血流障害のある腸閉塞)、ヘルニア嵌頓 (ヘルニア内容が出たまま戻らない状態) などは緊急手術を行わなければ命に関わります。そのため早期に診断し、適切な治療が必要となります。これら緊急性の高い疾患に対して、当科では 24 時間対応で診療に当たっています。

5.血管外科

 腹部大動脈瘤、末梢動脈の動脈瘤、静脈瘤などの血管外科疾患に対しては、毎月第 1、3、5金曜日に血管外科外来で専門医による診療を行なっております。腹部大動脈瘤は常に破裂の危険性を伴う疾患で、5 cm 以上に拡張した瘤は手術適応になります。当科では名古屋大学血管外科と連携し、手術はもちろんのこと、腹部を切らないステントグラフトによる治療も導入しています。腹部に拍動を伴うしこりに気付いたら是非ご相談ください。このほか、下肢血行障害に対する血管内治療、下肢静脈瘤の手術も行っています。静脈瘤の手術では、数ミリメートルの小切開で瘤を切除し、整容性に心がけています。

6.呼吸器外科

 久美愛厚生病院外科では、呼吸器病の手術も行っています。頻度の高い疾患としては自然気胸 (肺に何らかの原因で孔があき、肺が縮んでしまった状態) や肺癌です。軽度の場合は胸にチューブを差し込んで漏れた空気を抜いてあげると肺が膨らみ、穴が自然に修復され治癒しますが、治りが悪ければ手術で孔の空いた肺を部分的に切除します。手術は可能な限り低侵襲な胸腔鏡手術 (1 cm 程の穴を 3 か所あけて、カメラで見ながら行う手術) で行います。肺癌の手術は令和2年度から呼吸器外科専門医が常勤となりました。今後、飛騨地域の呼吸器外科疾患についても積極的に治療を行っていきます。


治療実績(2019年)

全手術件数: 484 件

全身麻酔手術 356 件、 脊椎麻酔手術 23 件、
局所麻酔手術 105件


主な疾患別の手術件数 (2019年度) 、 ( ) 内は鏡視下手術

胃がん手術

22  (7)

大腸がん手術

61  (40)

乳がん手術

25

甲状腺・副甲状腺手術

3

食道がん手術

1 (1)

肝臓手術

13

膵臓手術

6

ヘルニア手術

79  (52)

虫垂炎手術

25  (24)

 

  

腸閉塞手術

17  (2)

 

 

胆嚢手術
痔核手術

43  (37)
22

下肢静脈瘤手術
肺手術

6
8  (7)


その他

 外科は 7 名のスタッフが一丸となってチーム医療を行っています。がんの手術治療だけではなく、必要であれば早期からの終末期までの緩和ケアもおこない、組織や職種を超えた診療体制を作っています。

当科の学会施設認定

日本外科学会専門医制度修練施設
日本消化器外科学会認定施設
日本乳癌学会認定施設


 

医師紹介

外科
堀 明洋
(ほり あきひろ)
病院長
学会資格等
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本乳癌学会認定医
検診マンモグラフィー読影認定医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
臨床研修医指導医
Profile
卒業年度:1978年
専門領域
内分泌外科・一般外科
森岡 淳
(もりおか じゅん)
副院長・健診センター長
学会資格等
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会認定医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
臨床研修医指導医
Profile
卒業年度:1987年
専門領域
一般外科・消化器外科・
内視鏡外科
小林 聡
(こばやし さとし)
手術室部長・外科部長
学会資格等
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本臨床腫瘍学会指導医
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医
日本乳癌学会乳腺認定医
検診マンモグラフィー読影認定医
日本肝胆膵外科学会評議員
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
臨床研修医指導医
Profile
卒業年度:1993年
専門領域
一般外科・消化器外科
関村 敦
(せきむら あつし)
医長
学会資格等
日本外科学会専門医
日本呼吸器外科学会専門医
日本呼吸器内視鏡学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
臨床研修医指導医
Profile
卒業年度 1999年
専門領域
呼吸器外科
駒屋 憲一
(こまや けんいち)
医師
学会資格等
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
臨床研修医指導医
Profile
卒業年度 2005年
専門領域
一般外科、消化器外科、
肝胆膵外科、内視鏡外科
高木健裕
(たかぎ たけひろ)
医長

学会資格等
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定機構 がん治療認定医
日本乳癌学会乳腺認定医
検診マンモグラフィー読影認定医
内痔核硬化療法ALTA
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
臨床研修医指導医

Profile
卒業年度 2005年
専門領域
一般外科・消化器外科・
内視鏡外科
山内 悠司 
(やまうち ゆうじ)
医師
学会資格等
日本外科学会専門医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
Profile
卒業年度:2014年
専門領域
一般外科・消化器外科・
内視鏡外科
松下 希美
(まつした のぞみ)
医師
学会資格等

Profile
卒業年度:2016年
専門領域
一般外科

外来担当医表

診  療
診察室 51 森岡 淳 小林 聡 堀 明洋 小林 聡 関村 敦
診察室 52 交替制 駒屋 憲一 山内 悠司 高木 健裕
血管外科
(診察室53)
代務医師
第1・3・5週のみ
10:30~15:00
乳腺外来
(診察室52)
   金曜日 13:30~15:00 (原則予約制)
シャント外来
(診察室53)
第2水曜日・第4火曜日 10:30~(完全予約制)
形成外科
(診察室51)
   月1回金曜日 13:30~15:00 (代務医師:原則予約制) ※診察日確認必要

 

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