循環器内科

概要と実績

循環器内科では、高血圧、虚血性心疾患 (狭心症・心筋梗塞) 、心不全、不整脈、先天性心疾患、心筋症、肺塞栓症、 肺高血圧症などの循環器疾患に対する診療と心臓リハビリテーションを行っております。

心疾患では冠動脈 (心臓を栄養する血管) の状態をみる検査が必要になることがありますが、当院では、日帰り検査で診断可能な、冠動脈CT やシンチグラフィーという方法を積極的に取り入れております。2021年からは飛騨地方で唯一の320列CTも増設されましたので、さらに短時間で鮮明な画像が得られるようになりました。
また狭心症のカテーテル検査や治療を行うアンギオ装置が2022年6月に最新式の器械になりましたので、非常に少ない被爆線量や造影剤量で鮮明な画像が得られるようになり、体への負担も少なくなりました。
不整脈治療では、近年、カテーテルアブレーションという、不整脈を根本的に治癒させる治療が発展しております。飛騨地方では実施できる施設がありませんが、安全に行える病院をご紹介し、連携して術後のフォローアップをしております。また、その他の心疾患でも手術治療が必要な場合は、各々の患者様の希望に合わせて、岐阜県、愛知県、富山県などの心臓血管外科をご紹介いたします。
心不全や心臓手術後には心臓リハビリテーションを行うことが重要です。当院では入院中だけではなく、外来通院でも心臓リハビリテーションを行っております。また当院には心臓リハビリテーション指導士や日本循環器学会認定心不全療養指導士資格を取得した多数の看護師、理学療法士、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師が在籍しておりますので、患者様の治療方針については、医師だけではなく多職種で検討し、各々に合わせた最適な治療を提供させていただきます。
なお急性心筋梗塞の緊急治療につきましては2020年度までは飛騨地方全域を当院のみで対応しておりましたが、2021年度からは高山赤十字病院との輪番体制になりました。病院相互で協力して対応させていただきます。

 

診療データ
 

2020年

2021年

2022年

心臓リハビリテーション新規患者数

226

253

182

冠動脈CT検査

114

119

107

心臓カテーテル検査

79

80

63

FFR(冠血流予備量比)検査

11

17

12

経皮的冠動脈形成、ステント留置術

69

55

47

ペースメーカー植え込み術

20

18

16

心臓シンチグラフィー

85

76

56

心肺運動負荷検査(CPX)

96

56

23

心臓エコー検査

2048

2014

1905

 

学会施設認定

新専門医制度内科領域連携施設
日本循環器学会専門医研修施設
日本心血管インターベンション治療学会研修連携施設


 
 

医師紹介

循環器内科
横山 有見子
(よこやま ゆみこ)
循環器内科第一部長
学会資格等
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本循環器学会循環器専門医
日本人間ドック学会認定医・健診専門医
プライマリケア指導医・認定医
日本心臓リハビリテーション学会心臓リハビリテーション指導士
認定産業医
臨床研修指導医

Profile
卒業年度:1994年
専門領域
循環器内科
村田 欣洋
(むらた よしひろ)
循環器内科第二部長兼
臨床工学科部長兼栄養科部長
学会資格等
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本循環器学会循環器専門医
プライマリケア認定医
日本移植学会移植認定医
日本心臓リハビリテーション学会心臓リハビリテーション指導士
臨床研修指導医
臨床研修協議会プログラム責任者養成講習会修了

Profile
卒業年度:2002年
専門領域
循環器内科

外来担当医表

診  療
診察室32 村田 欣洋
(循)
横山 有見子
(循)
吉田 英司
(循)
村田 欣洋
(循)
横山 有見子
(第1・2・5週)
吉田 英司
(第3・4週)

心臓リハビリテーション

  心臓病があると運動してはいけない、と思ってはいませんか?近年、心臓病の方も、適切な運動を行う事により死亡率を低下させ、その後の状態を良くするとわかってきました。
 心臓リハビリ(心リハ)とは、心臓病の患者さんが低下した体力や精神的な自信を取り戻し、社会・職場への復帰、快適で質の良い生活の維持、そして心臓病の再発予防を目指して行う、運動療法や生活指導、カウンセリングなどの活動プログラムです。

 当院は平成 28 年1 月より、飛騨地域で初めて心臓リハビリを提供できるようになりました。入院治療中の方同様に、外来通院でも心臓リハビリを受けることができ、高山市を中心に飛騨市・下呂市にお住まいの方のサポートを行っております。




心臓リハビリプログラム

 発症・入院後から急性期治療を行い、状態が安定すると病棟での歩行練習を開始します。
機能評価検査後、心電図モニター等を装着した状態での自転車エルゴメータ運動や歩行での有酸素運動へと移行します。約5ヵ月間、通院リハビリに週1~3回参加し自転車エルゴメータ運動や歩行での有酸素運動を継続します。この間に自宅での運動習慣の獲得や生活習慣の是正を図っていきます。


 心臓リハビリはチーム医療です。理学療法士のほか、医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・管理栄養士・臨床心理士等の多職種の医療職者が連携しながら治療やケアにあたります。



運動療法プログラムの流れ

 外来通院の場合、約1時間の集団療法を行っております。一人ひとりの病態に合わせた治療計画を立て、定期的な見直しをすることでより効果の高いプログラムを提供しています。



当院の心臓リハビリ設備

 トレッドミル・エアロバイクの他、筋力トレーニングマシンを多数設置しています。

 

 

心臓リハビリを希望される患者さんへ

下記病名にて治療中の患者さんで、当院での心臓リハビリをご希望される場合は、まず当院外来受診をお願いします。

急性心筋梗塞、狭心症、開心術後、大動脈解離、解離性大動脈瘤、慢性心不全、閉塞性動脈硬化症

 

当院はCR-GNet(NPO法人 岐阜心臓リハビリテーションネットワーク)参加医療機関です。

 

 

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